症状からのよくある質問【皮膚科編】

かゆい(掻痒)

草まけ、かぶれ(接触性皮膚炎)の可能性があります。

皮膚に触れた草や、薬剤などに反応しておこり、赤い湿疹や時には水ぶくれになります。

治療としては、ステロイドのぬり薬や、かゆみがひどいときには、かゆみ止め(抗ヒスタミン剤)の内服にて対処します。症状がひどいときには、ステロイドを内服していただきます。通常1-2週間で軽快します。

かぶれを発症させる、植物、薬品などを確認し、接触することを避ける必要があります。

皮膚の皮脂成分が足りなくなった、皮脂欠乏性湿疹の可能性があります。

冬場に、皮膚の皮脂が洗い流され、保湿効果が低下したため、軽度の炎症を起こしている状態です。

治療として、保湿剤や、軽いステロイドのぬり薬にて対応します。

長時間の入浴、過度の飲酒、過度の香辛料の摂取、刺激の強いタオルでこすることは、避けていただくようにお話します。

じんま疹の可能性が考えられます。

じんま疹は、食物が原因になることがよく知られています。しかし残念ながら、7割以上は原因がはっきりしないのが現実で、時に腹痛などを伴うこともあります。

治療としては、かゆみ止め(抗ヒスタミン剤)の内服が基本になります。

2週間から1ヶ月程度継続して内服していただく必要があります。何度もぶり返すことも多く、発症する契機なども分析し、生活習慣などの見直しも含め相談していきます。

四肢の水虫(白癬菌感染)の可能性が考えられます。

まず、患部から皮膚を採集し、顕微鏡で実際白癬菌がいるかを確認します。白癬菌が確認できれば、抗真菌薬のぬり薬を使用します。一時的に、抗真菌薬かぶれなどが発症することがあるので、注意深く観察します。

皮膚の炎症がひどいときはまず、炎症を抑えてから抗真菌薬のぬり薬を使用します。ぬり薬は、皮膚の変化がなくても、足指全体に塗る必要があります。

白癬菌が確認できない場合、脂漏性皮膚炎の可能性もありますので、ステロイドのぬり薬を使用し、その後再度白癬菌の有無を確認することがあります。

爪が白くなる爪白癬に対しても、爪白癬用の液状の薬があります。

抗真菌剤のぬり薬のみでは軽快しない場合、抗真菌剤の内服が必要です。

従来の抗真菌剤は肝機能障害を発症することが多いので注意が必要でしたが、肝機能障害の発症頻度の低い内服薬も使用可能になっています。

一度よくなっても、夏場に再度発症することが多いので、長期にわたり経過をみることをお勧めしています。

にきび(尋常性痤瘡)の可能性が高いと考えます。

にきびは、思春期に伴い脂の分泌が増えそれに加えて出口の部分が堅くなり、皮脂が毛穴のなかにつまってしまった状態です。にきび菌が増殖した場合には、赤い炎症を起こします。

治療としては、脂の排泄を促すアダパレン(ディフェリン®)過酸化ベンゾイル(ベピオゲル®)という成分を含むぬり薬や、抗生物質の入ったぬり薬(ダラシンT®)(アクアチム®)を併用します。細菌の感染が強いときには、ビタミン剤や抗生物質の内服薬を併用することがあります。

にきびの状態を悪くする因子として、ホルモンバランス、睡眠不足、ストレス、紫外線、化粧が知られていますので、生活習慣を整えながら治療を並行して行います。

アトピー性皮膚炎の可能性があります。

皮膚が乾燥しがちで、アレルギー体質のアトピー素因を持った方におこることが多く、慢性的にかゆみを伴う湿疹ができます。

治療方法はガイドラインに定められており、保湿を基本とするスキンケアに、皮膚の状態を整えるステロイド(副腎皮質ホルモン剤)やタクロリムス(免疫抑制剤)のぬり薬,かゆみを楽にする抗ヒスタミン薬の飲み薬が基本になります。

食事や、生活面で状態が悪くなる原因を共に見つけて、改善していきます。

しもやけ(凍瘡)の可能性があります。

手足の指先、耳たぶ、頬、鼻など、冷気に触れやすい部位におこります。血液の流れの障害で皮膚が赤くなり、暖めてるとより痒みが強くなることも特徴です。

しもやけの原因は、冷たい空気に曝されることです。

治療には、ビタミンEのぬり薬を使用し、症状が強い時にはビタミンEの飲み薬を飲んでいただく場合があります。

しもやけの予防で、冷気に触れやすい防寒具でしっかりと冷気を避けるように気をつけていただきます。

脂漏性皮膚炎の可能性があります。

皮脂腺(脂の分泌する腺)の分布が多い、頭皮、こめかみ、頬部(ほほの部分)に時にかゆみを伴う、赤い湿疹やふけの様な浮いた皮膚の一部が出現します。

真菌の一種であるマラセチアの感染が関与している可能性があります。

治療は、マラセチア菌を抑制する抗真菌薬の塗り薬を使用します。ステロイドの塗り薬で炎症を抑えることがあります。

痛い

日焼け(紫外線急性皮膚障害)の可能性があります。

日光の中でも、紫外線の影響で皮膚が障害を受け、赤くはれ上がり、時には水ぶくれになります。

治療は、痛みや炎症が強い場合は、ステロイドのぬり薬の使用することがあります。

対策として、紫外線にあたらないように外出時間の選択、衣類の選択、日傘、帽子の利用、日焼け止め(サンスクリーン剤)の工夫が必要になります

口唇ヘルペスの可能性があります。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウィルスが原因で、口周囲の唇に感染して生じる病気です。特に、外陰部、眼などにも感染することがあり、みずぶくれができ、ひりひりした痛みを発症するのが特徴です。

治療としては、経過観察で自然に治ることもありますが、2週間以上も改善しない場合は、抗ウイルス剤のぬり薬や、飲み薬を内服していただきます。

帯状疱疹の可能性があります。

帯状疱疹はヘルペスウイルスの水痘帯状疱疹ウイルスが原因です。体内で潜んでいたウイルスが、過労などの免疫低下の状態で活性して発症します。神経に分布に沿って、体のどちらか片側に発症します。

治療は抗ウイルス薬の内服や点滴が行われます。神経に沿って感染するため、痛みが強い場合は、痛みを和らげる飲み薬や、ビタミン剤などを使用します。再発を起こさないように、体調を整える必要があります。

また、ヘルペスウイルスに対する免疫の状態を評価してから、水痘ワクチンの予防接種をすることにより発症を抑えることができる可能性があります。

手の湿疹や、亀裂性湿疹の可能性があります。

手に付着した刺激やアレルギーでおきる皮膚炎です。

予防としては、刺激やアレルギー物質が手につかないように、ビニール手袋などをすることが重要です。時に、手袋が天然ゴムからできたラテックスという成分を含み、かぶれアレルギー反応もおこすこともあるので注意が必要です。

治療として、炎症が強い場合はステロイドのぬり薬を使用します。特にひび割れがひどい場所には、ステロイドを含んだテープを貼ることで、その部分を保護します。保湿も重要であり、保湿のためのクリームなどで皮膚を保護することも平行して行っていきます。

刺虫症の可能性が高いと思われます。

刺された部位に、赤いはれ、痛み、かゆみ、熱感を伴うことが多いです。

治療として、局所の炎症を抑えるステロイドのぬり薬、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬、はれがひどい時にはステロイドを内服していただく場合があります。

やけど(熱傷)の深さは、熱の発生源の温度や触れていた時間に影響を受けます。

やけどの時には、局所の治療として冷やすことは重要で、痛みや熱傷の範囲を小さくすることが可能です。

冷やす方法としては、タオルやガーゼを濡らしてそれを傷口にあてるとよいです。氷を使用する場合は冷やし過ぎに注意し、水ぶくれができてしまった場合は、早めに受診することをお勧めします。

治療として、赤くなっている部位はステロイドのぬり薬を使用します。それにより、水ぶくれになることを防ぐことができます。

感染が危惧される場合、追加して殺菌作用のある抗生物質を使用します。その後、安定したら、傷の治りをはやくする薬に変更します。皮膚が軽快した後も、赤みやケロイド(ひきつれ)など症状の残る場合は治療の継続が必要です。

皮膚の変化に気がついた

いぼ(疣贅:ゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルスの感染によって生じ、大半は無症状ですが、一部は圧痛を伴うことがあります。

治療は、通常液体窒素で治療します。時に、水疱、血豆が生じることがあります。

治療後は高い頻度で色素減少または色素沈着が生じるため,頸部や顔面などの部位は注意が必要です。通常1週間に一度、複数回の治療が必要です。

水いぼ(伝染性軟属腫)は、ウイルス(伝染性軟属腫ウイルス)による皮膚病気で、小さな水ぶくれができ、圧迫すると粥状の液が出てきます。小学校高学年までは、感染の可能性があります。

治療は、そのままにしておくと増えてしまいますので、数が少ないうちにつまみ取る処置を行うことも可能です。

多形滲出性紅斑の可能性があります。

ウイルス、細菌、真菌などの微生物や薬剤に対する免疫反応が原因になります。

ウイルスでは単純ヘルペス発症のあとや、細菌ではマイコプラズマ感染のあとによく出現しますが、原因が不明の場合も多くあります。

原因がはっきりわからない多形滲出性紅斑は、春から夏にかけて、若い女性によく発症します。

治療として、軽症の場合は皮膚の赤いところにはステロイド軟膏を塗ります。痒みに対しては抗ヒスタミン薬を内服します。軽症型はそのまま1-2週間で治ります。

脱毛が考えられます。

一般的に、男性ホルモンが有意に働くと頭髪が薄くなる傾向があります。

女性は閉経後の女性ホルモンが低下する時期に頭髪が薄くなります。また、頭の皮膚環境、遺伝的な要素も指摘されています。

脱毛に対しては、自由診療で男性ホルモンを調節して改善する飲み薬があります。

円形脱毛症が考えられます。

円形脱毛症は、ストレスが原因で一部の毛が抜けてしまう状態で、年齢・性別にかかわりなく再発を繰り返します。

ほとんどの場合、2~3か月で自然に毛が生えてきますが、時に、脱毛が増える場合があります。

治療にはステロイドや、毛髪の再生を促すローション、内服薬を使用します。

肝斑や老人性色素斑の可能性があります。

悪化させないようにするためには、紫外線を避けるために、日焼け止めや防護を十分使用する必要があります。

対応として、保湿を促すぬり薬や、ビタミン剤の内服にて改善を促します。

老人性色素斑が、盛り上がりが大きく脂漏性角化症、老人性疣贅(いぼ)になった場合、液体窒素で冷凍凝固治療します。

悪性黒色腫の可能性があります。

皮膚などに分布してメラニン色素を産生する色素細胞ががん化したものです。

増殖のスピードが速く、いびつで、表面が崩れやすいため出血しやすいなどの症状もみられます。

対応として、早期に発見して治療することが重要であり、局所を触らず受診をお勧めします。

巻きつめの可能性があります。

足型に合わない靴を履き、バランスの悪い歩き方をする事により、圧迫でおこります。

再発を予防するためには、靴の見直し歩行の見直しを行うことが重要です。

また、爪を比較的長く伸ばし、皮膚が巻き込まないようにする事も必要です。皮膚の巻き込みが、痛みや感染の原因となりますので、皮膚を一方向に牽引するようにテープで固定をします。

たこ(胼胝)は、手足の特定の部位に圧が反復性に加わることにより生じる、皮膚が厚くなった状態です。

対応として、痛みの原因となっている厚くなった皮膚を切除します。

魚の目(鶏眼)の可能性があります。

一部の皮膚が硬くなった状態です。

治療としては、魚の目にサリチル酸メチル等の薬を数日間貼り続けて、厚く固くなった角質をやわらかくする治療法があります。

魚の目の大きさに合うように切ったスピール膏:やわらかくするパッチを、数日間貼り付けてやわらかくしてから中心の眼(角質柱)部分をメスやはさみ等で切り取る方法もあります。

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